男性の実印の彫り方について
実印(印鑑登録できる印鑑)に彫る名前は、本人の氏名あるいは姓または名のいずれかでなければ登録できません。姓または名だけのものでも登録は可能です。
しかし原則としては、フルネームでの登録が良いといわれます。日本には同じ姓、名前の人が多く、姓や名のみでは区別しにくい、取り違えするかもしれない、といった事情があるからです。
また、開運印鑑としても姓名フルネームの縦書きが吉相とされます。
フルネームでの彫刻は社会的信頼の証となり、偽造の観点からもおすすめです。
画数が多い方、文字数が多い方でも安心してバランス良くお彫りさせて頂きます。当店では男性の印鑑は、気持ち太い目の字でお作り致しており、力強い印鑑となります。
フルネームの場合は姓名の総画から画数鑑定を行い、吉相にした実印を作ります。
→女性用は「女性の実印」をご覧ください。
実印のサイズはどのくらいですか?
実印は「印鑑の一辺の長さが8.0㎜~25.0㎜以内のものを実印として登録できる」と規定されております。
実印の大きさは、15mm~18mmがオススメですが、
当店では男性が持つ実印の理想的なサイズとして16.5mm以上をオススメしています。
16.5mm以上の印影は字と接点のバランスが良く、躍動感にあふれた印影となります。
●息子様でご兄弟でのご注文の場合、同じサイズでお作りするのをおすすめしております(当店では、16.5㎜の黒水牛が人気です)。
●父親の実印よりも同サイズ又は大きいサイズで作るのがおすすめです(親よりも飛躍を願い縁起が良いです)。また、今持っている実印を作り替える場合も、同サイズ又は大きいサイズで作るのがおすすめです(飛躍を願い縁起が良いです)。
●18㎜の印鑑は、会社経営や新規事業を始める方におすすめとなります。
実印はどんな書体で作りますか?
当店では実印には開運書体の印相体をおすすめさせて頂いております。
実印に適している書体である印相体は、篆書体をベースに印鑑に適した文字になるように整えられた書体で、吉相体とも呼ばれ、開運印鑑の書体として最もふさわしい書体であると考えます。
印相体とは
- 複雑で可読性の低いデザイン偽造されにくい
- 意匠を込めやすいデザイン偽造されにくい
- 枠との接点が多いデザイン枠の強度が高くなる
- 四方八方に伸びる末広がりのデザイン縁起がよい
印相体を手書きで
書いています
当店では、店主と現代の名工が手書きで印稿をつくっています。パソコンフォントとの違いをご覧ください。柔らかく、全体のバランスも良く文字が生きているようです。
印鑑は一生ものです。生まれた子供や成人を迎えた方、就職するご子息に。パソコン文字で彫られた印相体よりも、職人が筆で想いを込めて書いた文字でつくられてはいかがでしょうか。
印相体は実印向きの書体です
①複雑で可読性の低いデザイン=偽造されにくい
印相体は複雑で読みにくい文字、というイメージがある書体ですがその複雑さや読みにくさが強みとなっています。簡単に偽造されては困るような印鑑にはピッタリの偽造しにくい書体なのです。
また、職人の特徴が出やすい、意匠を込めやすい書体なので、より可読性が低くなったりと、良い意味でオリジナル性が出しやすい書体といえます。
②枠との接点が多いデザイン=枠の強度が強くなる
印鑑の枠に接している部分がほぼ全周にわたっているために、枠の強度が高く、印鑑を長期間使用しても印面の一部が欠けるといったトラブルが起こりにくいです。
八方位(成功運・愛情運・社交運・蓄財運・住居運・家族運・希望運・才能運)から最良と思われる運気を選び、運気の方位を特に太く字入れします。
③四方八方に伸びる末広がりのデザイン
八方篆書体とも呼ばれるほどに文字の線が四方八方に広がり、文字と印鑑の枠が接する部分が多いのが特徴です。末広がりとなる部分が多いために、縁起が良い書体として大切な場面で使う事が多い実印にふさわしい書体として、おすすめします。枠いっぱいに彫るので存在感のある印鑑となり、画数鑑定で接点を調整し、唯一無二の印面になります。
実印をつくるときにおすすめの印材は?
印鑑の印材って、何を選べばいいのか分からない、という方が多いのではないでしょうか。
当店では「九星気学」という占術で「生まれ年」から適材印材をお選び頂いております。
九星気学では、柘植・黒水牛・白水牛(色付き・純白)からお選びいただきます。
当店では、男性は黒水牛が力強い色合いで人気です。(汚れが目立ちにくく、耐久性があり、一生使えます)
水牛(黒・白)は、長く使用できるのでおすすめです。
柘植(ツゲ)は自然由来の材料や持った感じが優しいとの事でお選びされる方が多いです。
手に取ってご本人さまが本当に欲しいと思う材料が一番良いと思いますので、適合印材でない柘植でお彫りしても大丈夫です。
加工技術の進歩により屋久杉もございます。屋久杉は、厄除け、長寿といった神木を使用した材料となります。
実印は一生ものなので、自分が良いと感じた印材をお選びするのが一番と考えております。
男性実印はいつ作る?
男性が実印を使うときといえば、
・自動車を購入するとき
・家や土地を購入するとき
・不動産の購入でローンを組むとき
・遺産相続をするとき
・起業するとき
などが挙げられます。はじめて実印を作るタイミングは、多くの方が自動車を購入するときでしょう。実印と印鑑証明書を用意する必要があるので、必要になってから実印をつくることが多いようです。
・成人、社会人になる門出に
・結婚を機会に実印を作る
婚姻届けに実印は必要ないですが、結婚を機に実印を作る、または贈られるのもふさわしいタイミングです。また、成人・社会人になるのも実印を作るのに適したタイミングです。どちらも、社会で一人前の大人として認められる機会です。
実印を作って管理するという事は、責任ある大人としての証であるといえます。成人式、就職、結婚、どれも自らの責任で大人として社会で生活をしていく節目となるタイミングです。
実際に実印が必要になるときに慌てないで済むように、大人になるタイミングでつくっておくとよいでしょう。
男性実印はどんな運気がよいですか?
運気とは、方位学でどの方位を印鑑に取り入れるかで、方位の意味を運気として取り入れてお彫りしております。
円は宇宙、地球を表し、円を45度ずつ八方位に分け、方位によって運勢の性質をあらわします。 八方位の円の左半分が社会的運勢を、右半分が自己の運勢を意味します。
お選び頂ける運気は下の8つです。
◎家や土地を購入(家族円満を願い家族運や住居運がおすすめ)
◎遺産相続(相続や引継ぎなどの意味がある家族運がおすすめ)
◎起業する時(発展や商売繁盛を願い才能運・希望運がおすすめ)
◎結婚祝い(家族円満を願い家族運・健康を願い蓄財運がおすすめ)
◎成人祝い(繁栄を願い成功運・仕事運を願い才能運がおすすめ)
◎就職祝い(仕事運を願い才能運・人間関係を表す社交運がおすすめ)
実印の決まり事について
実印には決まり事があり、どんな印鑑でも実印として登録できるというわけではありません。
住民基本台帳に登録されている市区町村に印鑑を届け出ることで、実印と認められます。
名前だけの実印は登録できる?
名前だけの実印でも、ほとんどの市町村で印鑑登録は可能のようです。しかし、印鑑登録証明には法律がなく、各市町村が条例で決まりを定めているので、住所地の市町村の判断になります。念のため、お住まいの市町村にお問い合わせをおすすめします。
だれでも登録できる?
登録できるのは、当該市区町村の住民基本台帳に記録されている人です。しかし、15歳未満の未成年者や成年被後見人は印鑑登録が出来ません。
一人何個まで登録できる?
一人一個です。
どんな印鑑でもいいの?
各市町村で定める印鑑条例により異なりますが、次のような印鑑は一般的に登録ができません。
1.住民基本台帳に記録されている氏名、氏、名または氏名の一部を組み合わせたもので表していないもの。
2.ゴム印などの変形しやすいもの
3.職業、資格、その他氏名以外の事項を表しているもの
4.一辺の長さ8ミリの正方形に収まるもの、または一辺の長さが25ミリの正方形に収まらないもの(*印影の大きさ制限は市区町村により異なります)
5.印影を鮮明に表しにくいもの
6.印鑑の輪郭が1/3以上欠けているもの
7.氏名の彫刻部分に欠損のあるもの
8.白文印鑑(芋判のように字の部分が白ヌキになっているもの)
9.他の者が既に登録している印鑑(家族のものであっても、既に一度登録したものは登録できません)または、他の者が既に登録しているものにその印影が著しく似ているもの
10.その市区町村長が、登録が不適当であると指定したもの
不適当の例として、ニックネームのみの印鑑は登録を拒否されることがあります。例えば、「木村 花」という女性が「花子」という印鑑を使用したような場合です。また、文房具店で売っているような大量生産の印鑑(三文判)も登録できません(*市区町村によっては受理される場合もありますが、引っ越し先では登録できない、という事が起こりえるので注意が必要です)。
男性の実印作成まとめ
・実印の彫り方はフルネームの縦書き
・書体は縁起の良い印相体
・おすすめサイズは16.5mm
・印材はお好みで。人気は黒水牛
・作るタイミングは結婚のとき、成人・社会人になるときがおすすめ
・運気はお好みで。作るタイミングによって運気を選ぶのもおすすめ
男性の印鑑についてよくあるご質問をまとめました。
Q.既製品(三文判)で実印を作れますか?
三文判のような既製品で実印登録をすることは可能です。
しかし、印影が全く同一という印鑑も存在するので、偽造されるリスクがあります。安全面を考慮すると唯一無二である手書き文字の印鑑をおすすめいたします。
Q.適合印材ではない柘植の印鑑で彫っても大丈夫?
適合印材以外から選んでも悪い事ではございません。手に取ってご本人様が本当に欲しいと思う材料が一番良いかと思いますので、適合印材でない柘植でお彫りしても大丈夫です。
Q.運気をお任せにするとどうなりますか?
運気をおまかせで購入された場合は、姓名を鑑定して伸ばすべき運気を決めています。
電話でお問合せの方は、電話でヒアリングをさせて頂き、想いやお仕事などをお聞きした後、運気をご連絡致します。
Q.購入する日・実印登録する日はいつが良いですか?
大安・友引でご購入される方が多いです。
年に数回ある大安・友引に天赦日・一粒万倍日が重なる日は、最高に良い日柄となります。
Q.銀行印との兼用はあり?
実印は、「印鑑登録証明書」と一緒に提出して、個人の証明となります。
銀行印は金融機関に登録する印鑑です。兼用するのではなく、防犯上、実印・銀行印別々にお持ちすることをおすすめします。