柘植
柘植は植物性材質としては最高の印材です。柘植はツゲ科の木材で、見た目も美しく適度な堅さがあり、 木目も美しい印材です。国内産のものを薩摩本柘植(さつまほんつげ)といいます。
柘植(つげ)は木質が硬く、木目も緻密で光沢のある印材です。黄揚(こうよう)とも呼ばれ、古代から現在まで伝統的に使用されてきた印材です。木材の中で最も質が硬く、感触と印影に温かみがあります。古今、最も多く用いられてきた印材ですが、椿、桑、柳などを柘植と称した偽物もあります。
櫛(くし)やそろばんの玉、製図用具や将棋の駒によく用いられています。木の中心部から取った、目のつんだ重厚な色合いのものほど丈夫で耐久性に優れています。長く使用すると茶色がかってくることもありますが、立派な吉相印材です。丁寧に使えば何十年も使える印材です。
当店では国内産の上質な薩摩本柘植のみ使っています。